これが旅行者を狙う犯罪の手口だ!
〜筆者が直接体験した手口大公開〜

タイ・バンコクにて


安宿街として有名なカオサンロードの安食堂で朝食を取っていた。
隣のテーブルにいた(比較的)若い兄ちゃんが突然話し掛けてきた。

「日本のどこから来たのか?」
「日本では何をしてるんだ?」
といったよくありがちなそつのない話からいつのまにか「今度私の妹が日本に留学するので、向こうに知り合いも誰もいなくて困っている」

というので、ホームページのネタ探しのため、
「じゃその妹さんと会ってみたい」
といい、その人の家にいくことにした。

ところがタクシーに乗っていくとそこは高速道路にまで乗っていくような遠いところ。
30分ほどしてついた。
見たところ普通のタイの民家。

うさんくさいおやじがでてきた

「最初、君のことをタイ人かと思ったよ」(注1)

「朝、何も食べてないんだろ?とりあえず何か食べろよ。」
というのでとりあえずコーヒー、コーラ、ご飯など食べられるものはとりあえず食べる。

件の妹は入院中とのこと。

「ちょっと日本のことを知りたい。ぜひ教えてくれよ。」
という話から、
「日本にはギャンブルはあるのか?」
というので
「パチンコならある」
というと
「パチンコってどういうのか?ちょっと図に書いて教えてくれよ」
というのでパチンコ台の図を書いて教える。

ところがそこから
「おまえはブラックジャックを知ってるか?」
という話になった。いやな雰囲気を感じたので
「(ほんとはよく知っているが)知らない」
と答えた。
しかしオヤジはかまわず、
「おれは実はカジノのディーラーをやってるんだ。こんど一緒にブラックジャックをやって君だけが勝つようにしてあげる。君にはその一部をあげよう。普通のカジノテーブルには監視カメラがたくさんあるが、VIPルームにはないんだ」などと言い出した。

「いや、ブラックジャックなど知らないし、やりたくない。」

というのもかまわず、今度は奥の部屋にこいといってきた。
かぎが外からはかからないのを確認してその部屋に一応入る。

今度はカバンから本格的なカジノ用のチップセットまで取り出した。
トランプも取り出し、今度はブラックジャックのルールを手取り足取り教え始めた。

一問一答でブラックジャックのありとあらゆる方法を質問しながら教え始めた。
カオサンに最初に現れた男も一緒に質問したりしながら一つ一つ教わってた。英語で(笑)

私はさらに無関心を装った。

「じゃとりあえず今はもういいや。
夕方8時に今度ここの場所に来てくれ。そのときには妹も来ているはずだから」

といってカオサンのとある場所を指定される。
「カジノなら行かないよ絶対」

「いやカジノじゃないから」

といって最初にカオサンで話しかけてきた男は、私を近くのバス停まで見送りカオサンまで行く市バスに案内した。男は私がイカサマだと気づいているのを知ってか知らずか相変わらず「私は妹の見舞いに行く」といってバスを探してい(るふりをしてい)た。

夜、約束の場所に行かなかったのはいうまでもありません。

でも、なんでバス停までわざわざ送ってくれたんだ?
せっかくの獲物なのに(笑)

(注1)日本人の個人旅行者は日本人だと思われるより現地人だと思われることを好むと知っているらしい。
なかなかうまいところをついている。なのにいきなり英語で話し掛けてきたのは謎(笑)。

解説

ここで「ここで一儲け」とばかりにイカサマカジノについて行ってしまうと、カモは大金持ちではなくあなた。
最初のうちだけは勝たせてくれるものの、最後の最後でどんでん返し。
日本円の数十万円の借金ができ、有り金は全部巻き上げられる上に、クレジットカードで借金をさせられ、足りない分は日本から送金しろと脅されます。