これが旅行者を狙う犯罪の手口だ!
〜筆者が直接体験した手口大公開〜
インドで監禁される!?の巻
再び、インドにて。
タクシーの運転手にも脅され、空港で紹介された高いホテルに泊まらされていた私は、朝になって安宿を求めてメインバザールに移動することにした。
昨夜チェックインしたのが午前4時。ほとんど眠ってはいない。
しかしこんな高い宿にいるわけにはいかない。そこで私は宿を探しにインド世界に飛び込む決断をした。
はっきりいって、
クサい。
汚い。
牛がそのへんにいる。
そのまわりにはハエが飛んでいる。
ある一人の男が声をかけてきた。
「私はインド人じゃなくてイギリス人だ。」といっておもむろにイギリス国籍のパスポートを胸ポケットから出して見せてきた(注1)。
インド人にしてはワイシャツをきて比較的身なりが良かったので、油断(注2)があったのだろうか、、、
「どこへ行くんだ?」
「宿を探しに。」
「今泊まってるところはいくらなんだ?」
「330ルピー。」
「それは高い。」
「もっと安いところがあるぞ。」
インドどころかアジア自体が初めてであった私はうかつにもついていってしまった。
部屋は当然見せてもらう。まあまあきれい(注3)。
値段は100ルピー(約350円程度)。
問題はその後。
例の男が食堂を紹介すると言い出した。
だいたいこの手の人間はマージンのもらえる高くてまずい店につれていくのが相場。
が、比較的まともだった。
歩き方にも載ってる値段も高くない店だった。
そのなかで、インドは何日いるんだ?観光はしたのか?
という話になってきた。
食堂を後にし、気がつくと旅行代理店の中にいた。
「良かったら今日はデリーの市内観光をして、明日はアーグラーにいってタージマハールを見に行くのはどうだ?」
などと提案をしてきた。
「うーん、インド自体に2日しかいないからちょっと検討させてくれ。」
と渋っていると、
今までにいった人の写真や、各国の旅行者の「喜びの声(注4)」を出してきた。
値段は2日間で150ルピー。
「まあまあ、いきなり2日間申し込むのはなんだから、今日市内観光だけいって、それで良かったらまた明日の分も申し込むよ。」
「わかった」
ということになり、交渉成立。
「ここにサインしてくれ。」
ということで「デリー市内観光」「40」と書かれた紙にサインをしてしまった。
「じゃ、さっそく金を払ってくれ」
ということになり、私は40ルピーを財布から出した。
男の顔つきが変わった。
「ふざけんな。40ルピーでいけるわけ無いじゃねぇか。40ドルだ。ドル。」
40ドル(当時のレートで4400円程度)なんて冗談じゃない。ぼりすぎ(注5)。
40ドルのツアーなんて行くつもりは全くない。
「じゃこの話はキャンセルだ」といい、さっきサインした紙を破った。
私の手を取り押さえた。
「ここはガバメントのライセンスがあるんだ。(といって飾ってある額入りのライセンスらしきものを指さす)。今おまえが破ったこの紙はガバメントの紙なんだ。どうしてくれるんだ。」
どう見てもただの何かが印刷してあった紙の裏側の切れ端である(笑)。
「そんなら紙代くらい払うよ。いくら?」
「おまえがこのガバメントの紙を破ったんだから、おまえは40ドル払って市内観光に行かなくちゃいけないんだ。」
もう話がむちゃくちゃ。
じゃ、「おまえがガバメントの紙を破るという悪いことをしたんだから、警察呼んでやるからな」といってどこかに電話をし始めた。
なにかをいってから電話を切った。
「今警察に電話したから、4人くらいがおまえを捕まえにくるからな」
捕まるのはあんたのほうじゃないの?
「ここでおまえが逮捕されれば、ビザは二度と降りないし、もうインドには二度と来られなくなるからな。」
別に結構です。もうこんな国二度と来ませんから(笑)。
その後、旅行代理店店内で1時間の監禁状態が続く、、、
突然店内にインド人が入ってきた。
奴は
「さっき電話したから警察がおまえのことを捕まえにきたんだ」とほざいている。
ところが彼は警察ではなく奴の知り合いらしく(当たり前だ)、状況説明を受けた後、「お前、その日本人を放してやれよ」といったらしく、彼のおかげで私は解放されたのであった。
教訓
「捨てる神あれば拾う神あり in インド」
(注1)
こっちから要求もしていないのにわざわざパスポートを見せてくるところがいかにも怪しい。
(注2)
インドで金持ちかどうかを見分けるのは身なりではありません。
男女ともに、身なりがよくて太っている人は99%金持ちです。
(注3)私がチェックアウトした直後、掛け布団(とおぼしき布)をたたんだだけで新しい客を入れているところを見てしまった。あれが清掃だったのだろうか、、、
(注4)インドに限らずこの手の連中はたいていこのアイテムを持っている。これを向こうから見せてくるのはよからぬ連中だと思っていい。
日本人を見つけるとご丁寧に日本語で書かれているページを開き、「この人はとてもいい人です。観光にもつれていってくれて親切に案内してくれました。インドにきてから何度もだまされてきて人間不信に陥っていたインドで、この人のおかげで立ち直ることが出来ました。」などと書いてご丁寧に住所と名前まで書いてある。
よくこんなものかけるな。と思う
後に来る人のことも考えてくれよ。まったく。
でも、たまに見るのが向こうがどうせ日本語がわからないのをいいことに、「書けというので仕方なく書いてます」という正直な物から「こいつ金ぼりすぎ」などという非常にありがたい(!?)情報を書いてくれる人もいる。
ちなみに筆者はモロッコで「こいつがいいやつかどうかはわからん」と書いたことがある。だって、ほんとにガイドも何もしてもらってないもん。
(注5)
ちなみに翌年いったデリー市内観光はエアコン付きのバスで回って半日100ルピー(約350円)。