これが旅行者を狙う犯罪の手口だ!
〜筆者が直接体験した手口大公開〜
インドの伝統詐欺、宝石詐欺師のアジトに潜入!
さらに、インドにて。
アーグラーの町でリコンファームや手紙を出すために郵便局にいったり両替をするために銀行に行ったりという用事をしているとき(そんなしょうもないことに丸1日かかるところがインドらしい)、スクーターに乗った2人の若い男が声をかけてきた。
はっきり言ってそんな連中と関わりたくはない。何をしているんだ?というので、「ここと、ここに行くんだ」というと「つれてってやるから乗れ」というのでリキシャ代わりに乗ってやることにした。
もちろん相手を信用してはいなかったので、いざというときには飛び降りる覚悟で。
その後、行きがかり上、彼らと食事をすることになってしまった。連中と結託した高い店につれて行かれそうな気がしたので、「安いとこじゃないといかない」といっておいた。
すると予想に反して頼んだとおり安そうな食堂についた。
しかし油断はできない。
食堂と結託してぼられるかもしれない。
睡眠薬を入れられるかもしれない。男2人が「君は友達だから何でもおごってやるよ」といってきた。
インドにそんなうまい話がある訳ない。絶対に。
メニューを確認する。確かにそれほど高くはない。
すぐに料理はきた。味も問題はなさそうだ。
その若い男2人が怪しげな日本語をしゃべり出した。彼らは「はたち」で「アムロナミエ」を知ってるとかそんな話をしてきた。
「僕らは日本語を習っているんだ。ボランティアの先生に。ぜひその先生に会わないか?」
面倒くさいかったがヒマだったので、そこにいってみることにした。
彼らのバイクの後ろに乗ってリコンファームも済ませた。確かにバイクがあると用事も早い。
さて結局その日本人の「日本語の先生」とやらに会わされることになった。
いざとなったら逃げられるように、来た道はすべて把握する。
さてついたところは怪しげな小屋。中には怖そうなインド人のオッさん数人が、、、
その中に外見が全く日本人とは思えない日本人がいた。
話しかけるのに最初は躊躇したが、日本語はなまってはいなかった。どうやら日本人には違いはないらしい。
「中に入りませんか?」というので、警戒しながらさっきの若者2人と怪しげな日本人と中に入る。
入り口のドアを閉められていないのを確認して。
中ではコインサッカーとビリヤードを足したような卓上ゲームをやっていた。
例の日本人といろいろな話をする。「あさっての飛行機で日本に帰るんですよ」
などなど、それはいい。
そして
「いまここのボスが来てるので、ボスと話をしていってくださいよ」
ここで問題は起きた。さまざまな世間話をした後、
「私は日本で芸術品の展覧会をやっている。私はデザイナーで自分の作品を展示してビジネスをしている。今までに3回日本に行った。」
雰囲気が怪しくなってきた。
「ぜひその作品を見てくれ」
というのでいやいやながらいったん外に出て隣の部屋へ行く。奥の部屋にはいきたくないが
宝石が並んでいる。
これがうわさの宝石サギか、、、
するとすかさず
「君がこれを運んでくれれば私が今度日本に行ったときにとりにいく。私が日本にたくさん宝石を持ち込むと400%もの高額な関税(注1)がかかる。君が旅行者として日本に持ち込んでくれれば関税はかからない。だからその代わりに君のその分お礼をする。今そこにいる彼はもう2回も協力してくれた。だから今回のインド旅行はタダで来てるんだよ。(手帳らしきものを取り出し、日本人らしき名前と住所を見せて)ほら、この人もこの人も協力してくれたから私がお金を払ったんだ。君も協力してくれれば今回の旅行代は全部ペイできるから今回の旅行はタダできたことになるよ(注2)」
と一気にまくしたててきた。
これ以上ここにいてはまずい。身の危険を感じた私は「とりあえずそこに座って話だけでも聞いてくれ」というのを無視し、すぐに外に飛び出した。きっと怖そうなインド人連中に取り囲まれて強制的にクレジットカードで多額の金額にサインさせられるというシナリオができているのだろう。
ところが私は彼らにクレジットカードを持っていると教えたつもりはない。
そういえば、怪しげな日本人と話してたときにごく自然に「クレジットカードとかそういうのは持っているんですか?」という会話があったことを思い出した。
なるほど、、、日本人として信用させ、あらかじめさりげなくクレジットカードを持っているかも確認させる。
実に巧妙である。
いい加減にしてもらいたい。写真があれば公開したいところである。
(注1)この手の連中は必ず高額な関税の話をする。貿易黒字国の日本政府がそんな法外な関税をかけはしない。
(注2)そんなムシのいい話、日本にもないのにインドになんかあるわけない
。