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普通、ガイドブックなどを読むと「もっていくお金のほとんどはT/C(トラベラーズチェック)にしましょう」なんて書いてありますが、国によってT/Cよりも現金のほうがレートがよかったりとか、下手をすると金額によってはクレジットカードのキャッシングのほうが得という国さえもあります。 ましてや同じトラベラーズチェックでも、どこのブランド(注1)だとどこの銀行と提携しててコミッション(注2)をとられないで得、なんてことは絶対に教えてくれません。日本で両替するときに銀行などで聞いても自分のところで扱っているブランドで充分、っていうでしょう。へたをするとアメリカドルのしか扱ってないのをいいことにヨーロッパに行く人に対して平気でアメリカドルのT/Cを勧める銀行すらあります。もちろんヨーロッパにアメリカドルをもっていけば日本円→アメリカドル→ヨーロッパの通貨と2度も両替手数料がかかることになり、損です。 さて、ここで実体験を含めたエリア、国別の1円でも得する両替法を考えてみましょう。 アメリカ合衆国 通貨単位:ドル まずはアメリカ合衆国。基本的にクレジットカード(以下C/C)の通用力が非常に高く、T/Cも現金同様に使えます。アメリカでC/Cの使えない店を探すほうがむずかしいくらいです(ファーストフード店などを除く)。現金も日本の銀行で簡単に両替でき、他の通貨に比べればT/Cとのレートの差もそれほどないので、全額現金でもっていったとしてもさほど支障はないでしょう。ただし安全性を考えるともちろんT/Cのほうがいいですが。 ヨーロッパ 国境を越えるたびに通貨が変わり、「ヨーロッパ一周10日間」のような旅行だと毎日両替に頭を悩ませることになったのも過去の話。イギリス以外の西側国ではユーロに統合されました。ただしアメリカなどと違い、ユーロのT/Cをユーロ現金に換えるだけでコミッションをとるところが普通です。 イギリス 通貨単位:イギリスポンドEU加盟国だがユーロには不参加。ヒースロー、ガトウィックなどの国際空港や街中にはトーマスクックの両替所があり、トーマスクック発行のトラベラーズチェックは手数料なしで両替できます。最近ではアメックスの両替所も国際空港に整備されてるので、空港で両替する分には問題ないという情報もあり、トーマスクックのトラベラーズチェックは再発行できなかったなどの報告がされているので、アメックスが無難とも思われます。フランス 通貨単位:ユーロレートだけをみた場合、日本で東京三菱銀行などでT/Cを用意していくのがベストでしょう。ただしフランスの場合、たいていの銀行がT/Cの現金化にコミッションを徴収するので、ここを工夫しましょう。 スペイン 通貨単位:ユーロ ユーロT/Cか日本円T/Cが通用します。でも、このような国ではコミッションばかりに気を取られてレートのことを気にしてるひまはありませんね。レートの差よりもコミッションの金額の差のほうが大きいので。金額が小さい場合にはNO
COMISSIONと表示してある町中の両替所のほうがレートが悪くても手にする金額が多いこともあります。 ドイツ 通貨単位:ユーロドイツでは、ユーロのT/Cが日本で比較的容易に購入できるので、両替は楽だといえるでしょう。ただしフランスと同じようにユーロのT/Cを現金にかえるだけでもコミッションを取るところが多いので、そこは注意しましょう。オーストラリア 通貨単位:オーストラリアドルオーストラリアはアメリカに次いで両替の楽な国です。C/Cの通用力も高く、大都市であればT/Cでも買い物ができます。ただし現金のレートは悪いので、日本でオーストラリアドル(以下A$)の現金を手にいれたり、現地に日本円の現金をもっていくのはやめましょう。きわめてレートが悪く損です。日本円から直接A$に両替するよりも、日本でUS$を買ってもっていきオーストラリアでUS$→A$と両替するほうが2回両替手数料を取られるにもかかわらず得するくらいです。いかに日本円からA$へのレートが悪いかがわかります。したがってオーストラリアに行くにはオーストラリアドルのT/Cをもっていくのがベストということになります。しかしThomas Cookのカウンターは主要空港から撤退したので、当座はクレジットカードのキャッシングでしのぐのがよいでしょう。 ニュージーランド 通貨単位:ニュージーランドドルニュージーランドもオーストラリアとさほど変わりません。ただし、ニュージーランドドル(以下NZ$)のT/Cを扱っているところが少ないのだけは注意しましょう。ニュージーランド全土をカバーしている銀行はBNZ(Bank of New Zealand)とオーストラリアでも営業しているANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)です。空港の両替所はBNZが営業しています(クライストチャーチ国際空港の場合)。したがってBNZ発行のT/Cがあれば額面通りの現金が手に入ります。 ANZもBNZもクライストチャーチには市内のど真ん中、カテドラルスクエアにあり大変便利。クイーンズタウンではANZの両替所が土日でも夜まで営業していて大変便利です。銀行直営なのでレートもいいです。 タイ 通貨単位:バーツタイは、特別いい両替所などはありませんが、ここのところのバーツ安がそれを埋めてくれるでしょう。バンコク国際空港ではターミナル1,2ともに銀行直営の両替所がたくさんありますが、レートはどこも同じです。どのブランドでもT/C1枚あたり33バーツ取られますが、レートがT/Cのほうが若干いいのと、T/Cの安全性を考えれば許容範囲でしょう。少なくとも日本で両替して行くよりは断然いいです。間違っても日本の空港や銀行で両替してはいけません。多少は現地通貨を用意しておきたいのはわかりますが、空港の両替所は24時間オープンなので全く問題ありません。香港 通貨単位:香港ドル香港では、空港内の両替所は、レートがとても悪いので、できるだけさけましょう。二回目以降の場合には、前回香港に行ったときに市内に行ける程度の小銭を残しておくのがいいですが、初めての場合はそうも行きませんが、日本で香港ドルに両替するのは香港の空港よりもさらにレートが悪いので、絶対にしてはいけません。そこで、手持ちの現金なしで市内に行く方法を一つご紹介しましょう。 AirportExpressのチケットの支払いにクレジットカードが使えます。とりあえずこれで市内に行ってしまいましょう。 市内で両替する際にレートがいいのは香港中にある恒生銀行(HANG SENG BANK)ですが、現金を両替する場合には1回あたりHK$50の手数料を取られるので損です。これを避けるためには恒生銀行で最低HK$100程度預金して口座をつくってしまう手があります。短期旅行だと難しいかもしれませんが、次回の旅行でも恒生銀行で通帳を見せればいいレートで手数料なしで両替できます。 さて、口座はもってないが、なんとか市内まで来ることができた場合には、安宿でおなじみの重慶大厦(チョンキンマンション)内に両替所があります。たくさんの両替所が並んでいますが、日本と違ってレートは決して同じではありません。入り口近くの2件は異常にレートが悪く、間違ってもここでかえてはいけません。たぶん外国人の列ができている両替所と誰も利用していない両替所があるのですぐわかると思います。レートも割とよく、銀行と違って現金の場合手数料も取りません。おおむね、奥の方や2階など奥まった場所のほうがレートがいい傾向があります。2階のインド人経営の店のほうがレートがいいという情報もあります。 いずれの場合も、香港の場合にはT/Cよりも現金のほうがレートがよく、手数料も安いということだけは覚えておきましょう。 ベトナム 通貨単位:ドンベトナムではホーチミン、ハノイ両空港とも空港をでたところに両替所があり、ベトナムドンへの両替だけでなくドルT/Cからドル現金への両替も行っています。レートも市中の銀行と大差ないので特に苦労することはないと思います。ただし、T/Cの場合2%程度のコミッションがかかります。市内にでるとT/Cを両替できる場所と時間が限られてしまうので、ここである程度ドル現金を用意しておいた方が便利かもしれません。宿などは原則としてドル払いなのでドルが欠かせません。この国の場合ヤミ両替はメリットがないのでおすすめできません。ニセ札でもつかまされるのがオチです。 カンボジア 通貨単位:リエルカンボジアの場合、ドル現金がないと旅行できません。あらかじめ日本などでドルの現金を手に入れておくことをおすすめします。現地通貨リエルはほとんど必要ありません。必要なときはいつでも宿などで両替してもらえます。プノンペンの市内では水槽に札束を積み込んだ両替屋をみかけることが出来ます。 ミャンマー(ビルマ) 通貨単位:チャットこの国の場合、悪名高い「強制両替」をぬきにして考えることは出来ません。旅行者は入国する際に300ドルを現地でしか通用しない「FEC(Foreign Exchange Certificate)」に両替することを義務づけられています。ただし、300ドルというのがはあくまでも「定価」で実際にはかなり値切れるようです。筆者が入国したときはさんざん粘ったあと、巨大な台帳のような物をだしてきて、名前と両替額などの必要事項と最後に「I have only $100」 その交渉の過程で、かなりしつこくワイロを要求されました。 目の前で中国人らしき男性が台帳にすらすらと書いて100ドルで通過したところを見ると、100ドルが値切れる相場なのかもしれません。 (もちろんその男性はワイロなど払っていません) 入国審査の先にある両替所の係員は強制両替を値切る代わりに賄賂を受け取ることが常態化しているようです。 日本人にだけワイロを要求するというかなり姑息な手段を使っているようですので、絶対に払わないように。 ちなみにここで両替するとT/Cの場合、金額によらず2ドルの手数料がかかります。 シンガポール 通貨単位:シンガポールドルシンガポールでは、銀行でT/Cを両替するときの手数料が異常に高く(S$20〜30)、T/Cにしてもさほど現金よりレートがよくないので、T/Cのメリットはあまりありません。T/Cを両替する場合にはチャンギ空港内のUOB銀行(United Overseas Bank)などでは例外的に手数料を取らないので空港内で両替するか、市内ではオーチャードロードのラッキープラザ内の両替商を利用しましょう。ただし、同じ空港内の両替所やラッキープラザ内の両替商でも全くレートが違うこともめずらしくないので、よく比べてから利用しましょう。インド 通貨単位:ルピーインドではやはりアメリカドルが幅を利かせているので、アメリカドルのT/C(できるだけAMEX)がいいでしょう。日本円のT/Cは断られることすらあります。デリー・インディラガンディー国際空港内にはトーマスクックとState Bank of Indiaの2つの両替所がありますが、たまたま今年両替したときはState Bank of Indiaのほうがよかったようです。この銀行はインドのたいていの街にあり、恐ろしいまでの作業ののろさ、紙幣のごまかしなど、きっと入国前に一足はやくインドを実感させてくれるでしょう。それでもここの銀行は速いほうで、バラナシのState Bank of Indiaでは両替だけのために1時間以上かかりました。T/Cの受付と現金の支払いが別のカウンターなのは仕方がないとしても、一人の受付が終わると奥の方へ行き、しばらくしてからまた来るということを繰り返してました。なぜか奥のほうからは卓球の音が、、、当たり前ですがC/Cはほとんど期待しないほうがいいでしょう。使えるのはデリーの外国人専門の高級店や高級ホテルくらいでしょう。ただしデリーのインディアンエアラインズのオフィスはC/Cが使えます。使えないと(比較的)多額のUS$現金で払わなければならないので助かります。ただしこの周辺では「インディアンエアラインズはこっちだ」「今日は休みだ」「移転した」などと平気で嘘をついてイカサマ旅行代理店に引き込もうとする輩がうろついているので、地図をみて正しい場所に行きましょう。 あと米ドル現金を多少1ドル札などの細かい紙幣でもっていくと役に立つことがあります。それ以外はAMEXの$20のT/Cが一番使い勝手がいいでしょう。コミッションも取られないはずです。現金よりもT/Cのほうがレートがいいです。日本円やマイナーなブランドのT/Cだと断られる可能性があります。再両替の場合はバンクレシート(注3)が必要なので、闇両替はしないほうがいいでしょう。偽札をつかまされることもあります。 ネパール 通貨単位:ネパールルピーネパールの場合、銀行でかえても両替所でかえても現金の場合、50ルピー、T/Cの場合150ルピー程度かかります。どういうわけか日本円のT/Cを両替する場合のみ450ルピーもの手数料がかかるようです。間違ってもネパールで日本円のT/Cは両替しないに限ります。旅行者の多いカトマンドゥのタメルなどには手数料なしの両替所がありますが、当然レートはよくありません。 カトマンドゥの中心部にあるBank of Kathmanduでは、AMEXのトラベラーズチェックを手数料なしで両替できます。レートもタメルなどの町中の両替所よりはるかにいいです。 インドネシア 通貨単位:ルピアングラライ国際空港内の銀行でインドネシアルピアに両替できます。ただし、宿代などはドル建ての場合が多く、大量の両替をするのはやめたほうがいいでしょう。また、繁華街クタなどに銀行などよりもいいレートを表示した両替所がありますが、必ずごまかされるという情報があります。多少レートが悪くても銀行で両替したほうが賢明でしょう。南アフリカ共和国 通貨単位:ランドヨハネスブルグ国際空港には各種両替所があり、その中にアメリカンエクスプレスの両替所があります。当然、アメックスのトラベラーズチェックがベストです。レートも決して悪くありません。使いやすいのはアメリカドルのT/C。街中にもアメックスの両替所が比較的多数あるため、両替しやすいといえるでしょう(ただし平日のみ)。その他の両替所で「コミッション無し」を堂々と掲げている両替所の中にはトランスファーフィーといった別名目で手数料を取る悪質な両替所もあります。注意しましょう。ATMもたくさんあるため、キャッシングの利用も便利です。ただし、この国の治安状況を考えるとATMの利用はくれぐれもご注意を。ジンバブエ 通貨単位:ジンバブエドル公定レートと闇レートが著しく乖離した国で、ホテルや銀行で両替すると政府公定の悪いレートで両替されてしまいます。闇両替であれば公定レートの4倍程度のジンバブエドルに両替できます。ただし、街中での両替は偽札のリスクがあるので注意。店を持っている両替所が比較的安心です。ちなみに持参する通貨は米ドル現金がベスト。T/Cだと悪くなるので注意。ナミビア 通貨単位:ナミビアドル南アフリカランドとナミビアドルの両方が国内で流通しています。しかし、南アフリカでナミビアドルを使うことは出来ないので、南アフリカランドを手元に残すようにしたほうがいいでしょう。銀行でアメリカドルから両替するときに南アフリカランドを指定すれば、南アフリカランドに両替してもらえます。持参する通貨はやはり米ドルがベスト。スワコプムンドのBANK WINDHOEKではアメックスと提携しているため、アメックスT/Cがやはりコミッション無しで両替できます。国際キャッシュカードの利用法いくつかの銀行では海外でも預金を引き出せるキャッシュカードを発行しています。
意外と割高な国際キャッシュカード
(注1)ブランド:American Express, Thomas
Cook, VISAなどのトラベラーズチェックの発行会社。同じトラベラーズチェックでもこの違いによって利便性は手数料を大きく取られたり無料だったりと大きく違うので要注意。外貨を購入する銀行によって扱っているブランドが違うので購入する前に確認必要。 |
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